やさしいお茶のお話し 茶・楽・茶・話<3>2008年12月13日

このところの冷え込みのせいか、何気なく夜空を見上げますと月や星の静謐な輝きに驚くことがございます。その吸い込まれそうな美しさは、冬ならではという想いがいたします。都会にいながらも、日本の四季の美しさに出会えたと言えるのかもしれません。

寒暖の差によって、さまざまな表情を見せてくれる日本の四季によってお茶も馥郁とした香り、豊穣の味が育まれています。

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東京の下町、人形町の神社の片隅に咲いていた、チャの花

 

今月、一期一会のお茶として皆さまにご紹介しております「花茶 風花(かざはな)」はお茶の花の香りをまとった稀少なお茶で、飲み終わった後も、まるでからだの中からもその華やかな香りが一面に漂うかのような余韻がお楽しみいただけるかと存じます。ご覧のとおり、椿に似ていますのはチャの木がツバキ科ツバキ属に属していることによるからなのですが、小振りで愛らしい姿からは想像できないほどの芳香を漂わせています。

古くから島根県では、ぼてぼて茶としてお茶の花を使ったお茶は親しまれてきましたが、最近では、脂肪抑制などの健康効果もあるといわれ大変注目されております。

花は十月頃から咲きだして、十二月上旬のこの時季にもまだ名残の花を咲かせて、見る者を楽しませてくれます。

風花というのはご存知の方も多いかとおもいますが、これは雪の別名で、花びらの汚れのない白さが初雪を連想させましたので、名付けたものでございます。

冬の寒さや師走の忙しなさから逃れ、優雅なひと時をお過ごしいただく為に、あわせて硝子のちろりと赤絵の玉露碗をご用意いたしました。

一度お飲みいただくと、いつの日にか忘れられない思い出としてご記憶を味わっていただけるのではないでしょうか。

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