
今年の春に続きまして、昨日8月29日(土)に人気若手落語家の春風亭一之輔さんを衣知会にお招きしました。
一之輔さんは平成13年に大学を卒業後、同年に春風亭一朝師匠に入門されて三年後には早くも二つ目昇進された数々の受賞歴もある、大変注目の落語家でいらっしゃいます。
今回の「夏忘れ落語会」では休憩をはさみ二席「落とし噺」と「怪談噺」をお届けくださいました。

まずは、前座の立命亭八戒さんの登場で始まりました。
八戒さんのお人柄を感じさせてくださるような、のびのある声でひと笑いさせていただいきました。
その後いよいよ、一之輔さんの登場です。

まずは「衣知会」での「春の落語会」にふれつつ、現実世界から噺への橋渡しの「枕」で皆さま、すっかり一之輔さんの世界に惹き込まれていかれたようです。
くすりとした笑いから、大笑いまで変幻自在にお噺いただきました。
扇子をお使いになられたものを食べる様子は、本当にお見事というしかございません。

「落とし噺」の一席目が終わりましたら、休憩時間を取らせていただきましてお菓子とお茶でお楽しみいただきながら、二席目への期待が膨らんでいらっしゃったご様子でした。

今回のお菓子は季節の先取りで、「すすき野」でございます。
そして、一席目と二席目で衣装替えもされて照明も落とし表の夏の陽射しがうその様になりまして、いよいよ怪談噺『真景 累ヶ淵』から「豊志賀の死」が始まりました。
染み入るような哀婉な声や暗黒淵(やみわだ)から絞るように聞こえる豊志賀の声と相まって、やるせない情念の怖ろしさが間合いの沈黙に込められているかのよう。
あたかも目の前で、惨劇が繰り広げられたかのようです。
豊志賀が死に、これからの新吉に因縁が付いて回るという締めくくりをむかえ二席目が閉じられました。

聞けば一之輔さんは今回、怪談噺を「初めて」されたとのことで、驚くばかりでございます。
最後に、お出でになられました皆さまと交流の場として質問コーナーを設けさせていただきました。

いろいろなご質問に楽しくお答えくださいましたが中でも羽織の話に皆さま、ご興味が湧かれたご様子でした。
落語家の方は、羽織の紋は一門の紋とお家の紋をお使いになられ公的な場では一門の紋を使われるそうです。
また、羽織を脱ぐタイミングも噺の中で室内に入った時や喧嘩をする時など効果的に脱ぐとのことでした。
むかしは、贔屓の方が自身の紋を付けた羽織を贈った時代もあったのだとか。日に日に異なる紋の入った羽織は、人気のある噺家としての証拠のような役割もあったそうです。
新作落語も年間15~20も発表するとおっしゃる一之輔さんの「夏忘れ落語会」はあっという間に時間も過ぎ、最後はやはり笑いに包まれて閉会させていただきました。
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萌「衣知会」の9月から10月のスポット開催催事
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